妊婦健診
当クリニックでは妊娠初期から妊娠後期(32週頃)までの検診を行い、34週頃から以後の検診と分娩を提携病院に紹介するセミオープンシステムとなっております。
このシステムでは妊婦健診は近くの診療所で受け、分娩は病院や周産期センターで行う事により分娩の安全性と妊産婦さんの利便性を保ちながら、それぞれの医療機関の特性を生かした役割分担が可能です。近隣の分娩取扱い病院と連携し、また妊産婦さんの希望される病院に紹介します。
検査について
妊婦健診は、お母さんの健康状態やおなかの赤ちゃんの育ち具合をみるための健診で、身体測定や血液・血圧・尿などの検査を行います。
妊娠中は体にいろいろな変化が起こりますし、自覚症状が無く、一見順調に見えても、トラブルが隠れている可能性があります。特に気がかりなことが無くても、妊婦健診は少なくとも毎月1回(妊娠24週以降は2週間に1回、妊娠36週以降は毎週1回)、必ず受けるようにしましょう。
- こんな症状には要注意
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健診日以外でも出血や腹痛など「何かおかしい」と感じた時は、遠慮せずに受診しましょう。特に下記のような症状が出たら、早めにご相談ください。
- むくみ
- 性器出血
- 腹痛
- おなかの張り
- 発熱
- 下痢
- めまい
- 吐きけ、嘔吐・強い不安感
- 頑固な便秘
- いつもと違うおりもの
- 強い頭痛
- イライラ感
- つわりによる衰弱
- 激しい動悸
- 今まであった胎動を感じなくなった など
当院の妊婦健診で行われる検査
毎回共通する基本的な項目
- 健康状態の把握
- 妊娠週数に応じた問診・診察等を行います。
- 検査計測
- 妊婦さんの健康状態と赤ちゃんの発育状態を確認する基本検査を行います。
※子宮底長、腹囲、血圧、浮腫(むくみ)、尿検査(糖・蛋白)、体重(1回目は身長も)、超音波検査等
- 保健指導
- 妊娠期間を健やかにお過ごしいただくための食事や生活に関するアドバイスを行うとともに、妊婦さんのメンタル面に留意し、妊娠・出産・育児に対する不安や悩みの相談に応じます。
また、家庭的・経済的問題など個別支援を要する方には適切な保健・福祉サービスが受けられるように、市区町村の保健師等と協力して対応いたします。
妊娠期間中に行う医学的検査
- 妊娠初期7から10週頃
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- 血液検査とクラミジア検査【初期に1回】
血液型(ABO血液型・Rh血液型・不規則抗体)、血算(白血球、赤血球、血小板の数・大きさ・容積・形態など)、血糖、B型・C型肝炎抗体、HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)抗体検査、HIV抗体、梅毒血清反応、風疹ウイルス抗体、クラミジア検査 - 子宮頸がん検診(細胞診)【初期に1回】
- 超音波検査【毎回】
- 血液検査とクラミジア検査【初期に1回】
- 妊娠中期24週頃
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- 血液検査【期間内に1回】血算、血糖(50gGCT検査)
- 超音波検査【毎回】
- 妊娠36週~出産
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- 液検査【期間内に1回】 血算
- B群溶血性レンサ球菌【期間内に1回】
- 超音波検査【毎回】